小田原城の概要・歴史・見どころ

小田原城は、戦国時代の関東の覇者北条氏の居城として知られています。戦上手で知られる上杉謙信や武田信玄から攻撃されても落城しなかった難攻不落の巨城でした。

駿河の土豪大森氏が応永二十四年(1417年)に築いたのが始まりとされていて、伊勢新九郎盛時(北条早雲)が小田原城を明応四年(1495年)に奪い、城域を拡張して居城としました。
豊臣秀吉の小田原征伐で開城するまで、北条氏の本拠地として関東地方の政治・経済の中心地でした。

小田原城の遺構は、石垣や水堀・空堀・土塁は往時のものですが天守や門・土塀は明治初期の廃城令で取り壊された後に復元されています。

・天守閣

昭和35年(1960年)に鉄筋コンクリート構造で再建されています。小田原市の要望で天守最上階に高欄が取り付けられ外観は忠実な再現しているものではありません。
天守内には、小田原城のミニチュアや北条氏に関する展示などがあります。

・銅門(あかがねもん)

銅門(あかがねもん)は、二の丸の表門にあたる桝形式の城門で渡櫓の門扉などに銅の装飾されていたことからこの名前で呼ばれていました。

明治5年に解体されましたが、平成9年に渡櫓門と土塀が伝統的な工法で復元されています。

・常盤木門

本丸正門である桝形式の城門で、解体前は渡櫓門と南多聞櫓・北多聞櫓で構成される桝形門でしたが、復元では渡櫓門と南多聞櫓が昭和46年に復元されています。

・小田原城NINJA館

元々小学校の講堂だった小田原城歴史見聞館を改装し、北条氏を陰で支えた風魔忍者をテーマにした小田原城NINJA館にリニューアルされています。
忍者に関する体験・体感ができ、豊臣に追い詰められた小田原城を救うために戦う風魔忍者になりきります。

子供連れなら、ここは必須のポイントだと思います。

・北条氏時代の小田原城の遺構

小田原城址公園付近は、北条氏の時代は北条氏の居館があったと考えられ小田原駅の西口南側に小田原古城の本丸がありました。
小田原高校付近などに曲輪跡や堀切・空堀・土塁などの遺構が残っています。

小田原古城の遺構も城好きには、充分に見ごたえはありますが城跡に興味がない人にはお勧めはできません。

小田原城へのアクセス・駐車場

小田原城址公園へのアクセスは、JR・小田急などの小田原駅東口から徒歩10分ほどの好立地です。

駐車場は、周辺のコインパーキングや小田原城址公園南側に隣接する二宮報徳神社の駐車場を利用するのが便利です。

北条期の土の城だった頃の土塁や空堀まで見るなら、電車を利用して現地に向かい半日ほどかけて探索するのがいいですね。

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